無知は罪か?(九条の大罪を読みました)

2022年2月27日

当ブログにお越し頂きありがとうございます。しいなです。

今回は『闇金ウシジマくん』の作者である,真鍋先生の最新作『九条の大罪』を紹介します。

いつものようにTwitterをみているとタイムライン上に下記のツイートが回ってきました。

作中のセリフ「いい弁護士は性格が悪いに」引き込まれましたね・・・

気がつくと購入してました!

目次

あらすじ

法とモラルの極限ドラマ! 国民的ダークヒーロー漫画『闇金ウシジマくん』の真鍋昌平、最新作!

なぜか厄介な案件ばかりを引き受ける弁護士・九条間人(くじょうたいざ)。
鼻炎持ちのバツイチで、ビルの屋上でテント生活をしている偏屈な弁護士だ。

主な顧客は、半グレ、ヤクザ、前科持ちなど、きな臭い人だらけ!?
ネットでは悪徳弁護士と罵られながらも、イソ弁の烏丸(からすま)と共に、依頼人の擁護に務める。

ある日、飲酒して轢き逃げをした半グレが、先輩の壬生に連れられて、九条のもとを訪ねる。
そこで九条が授けた策は、弁護士にはあるまじき教唆で――!?

交通事故ひとつですら、常識がひっくり返る。
知ってるだけで、人生が変わる。これもまた現実。つきつける絶望。

神か悪魔か弁護士・九条! 法とモラルの極限ドラマ、ここに開幕!

参照:ビックコミックBROS .NET

主要登場人物

九条 間人

本作の主人公・弁護士

ビルの屋上でテント暮らし・バツイチ・ネットでは悪徳弁護士と言われている。

法律と道徳を分けて考えており,依頼者を擁護するのが使命だと考えている。

思想信条はないとの事。

烏丸 真司

弁護士

九条の下でイソ弁(居候弁護士)をしている。

東大法学部を首席で卒業したエリート。有名法律事務所を一年も経たずに辞める。

九条の元でイソ弁している理由は九条先生が面白いからとの事。

壬生 憲剛

自動車整備会社の社長。裏社会の人間か…?

九条と知り合い。

森田

「片足の値段」においてひき逃げをした人。

曽我部 聡太

「弱者の一分」において薬物の運び屋をしている。

前科持ち。金本のパシリ的な存在。軽度の知的障害。

金本 卓

「弱者の一分」において曽我部を使い薬物を売り捌いていた。

壬生の後輩。

内容

第1巻は以下の章構成になっています。

・片足の値段
・弱者の一分

片足の値段

森田がひき逃げを起こした。壬生の紹介で九条が弁護を担当することになる。

森田は交通事故時,飲酒運転とゲームをしていた。

森田の人生は九条に委ねられた。

危険運転致死なら求刑は10年。過失運転致死なら執行猶予。と九条は言う。

九条は森田からスマホを預かり,酒を抜く為にサウナへ行くように指示,また事情聴取の際は何も喋らないようにと森田に告げる。

被害者は父親と息子の2人。父親は死亡。息子は生きており命に別状はなかった。

九条は森田のドライブレコーダーに映っていた映像により,森田が轢く前に自転車が倒れている事を見つける。

もし,父親が轢かれて亡くなったのでなく,轢かれる前に亡くなっていたとすると。森田が轢いた時には死体であり過失運転致死にではなく死体損壊になるが,過失による死体損壊は罪には問われない。

その為,裁判での争点は轢いた時に 生きていたかor死んでいたか になる。

裁判の結果は…

弱者の一分

曽我部が薬物を売りに行こうとしていたところ,警察に職質されていた。またもや,壬生の依頼により九条が登場する。

警察に対し,職質は任意であり,職質に応じる義務はないと告げ曽我部を一時的に保護する。

曽我部は烏丸が5年前に弁護を担当していた。

当時21歳の曾我部が16歳の少年らを使い複数回に渡り恐喝・強盗・強盗致傷。を行っていた。と認められ曾我部は強盗致傷罪で5年の実刑判決を受けた。しかし実際の首謀者は金本であった。

曾我部は刑務所をでた後も,金本にいいように使われており,捕まるリスクの高い運び屋をさせており,負の連鎖から抜け出せずにいる。

また,金本は曽我部に運び屋として働かせるだけではなく,曽我部の部屋から異臭がする事に気づきマリファナとコカインを仕分ける部屋としても利用しだす。

そして,またもや曽我部は警察に逮捕されてしまう。

容疑は大麻とコカインの営利目的での所持である。

同時期,金本も警察に逮捕される。

曽我部は金本を警察にうってしまうのか,それとも,また金本の身代わりになってしまうのか。

内容の続きはぜひ単行本を読んでみてください。

「片足の値段」についてはこちらで無料で読むことができますのでまだ未読の方はぜひ。

まとめ(感想・ネタバレ含む)

私は『九条の大罪』を読んで,烏丸の「無知は罪ですね」が頭に焼き付いて離れなくなりました。

このセリフは「片足の値段」において被害者親子が弁護士を付けずに、保険会社に平場での解決基準(1000万円ほど)を提示され、親子は保険会社に言い包められて受理してしまっていたところ、九条が弁護士を付けていれば7000万円からの交渉になった。との会話の流れから烏丸が言い放ったセリフです。

『九条の大罪』を読みいかに私が無知であったかを思い知らされました。

私は無知は罪だとまでは思いませんが、無知であると損する可能性が高いなと思いました。

例えば、作中の事情聴取について応じる義務がないことは知りませんでした。

また、作中とは関係はないですが、家を借りる時の仲介手数料は原則、貸主・借主合わせて1ヶ月以内。負担額は半分づつなので、借主だけだと賃料の0.5ヶ月以内しか受け取ってはいけません。1ヶ月を報酬とするには同意が必要となっております。

このように現代社会を生きる上で、無知であるだけで知らずに損をしている機会というのは多いのではないでしょうか?

日々知識を吸収をしていかないといけないですね。『九条の大罪』を読みまた一つ勉強になりました。

2巻では九条の恩師の弁護士と対決するようです。発売は5月を予定にしているようです。

2巻が楽しみですね!

ちなみに私は、『闇金ウシジマくん』を読んだことも、映像化作品も見た事がないので2巻が出るまでに読んでおこうと思います。

ここまでブログを読んでくださりありがとうございました。

漫画

Posted by しいな